話し言葉と書き言葉の差異
口语和书面语的差异
わたしたちが日常使う言葉には、「話し言葉」と「書き言葉」があります。話し言葉とは日常の会話に用いる言葉で、物事を「音声で伝える」ときの言葉です。書き言葉とは文章を書き表すときに用いる言葉で、物事を「文字で伝える」ときの言葉です。この2つの言葉には、それぞれ特徴があり、状況を考えながら適切に用いる必要があります。
我们日常使用的语言有“口语”和“书面语”。口语即为日常会话中使用的语言,在“用声音传达”事物时使用。书面语则是写文章时使用的语言,在“用文字传达”事物时使用。这两种语言各有特征,我们有必要考虑实际情况合理使用。
しかし、「話し言葉」と「書き言葉」はどんなところがちがいますか?
不过,“口语”和“书面语”到底不同在哪呢?
話し言葉:
口语:
(1)文の長さは比較的短く、理解しやすい語彙が多く使われます。
(2)敬語、感動詞、終助詞、疑問詞などが多く用いられます。
(3)倒置、中断、語順などの乱れがおきやすいです。
(4)男性語、女性語などの違いや、方言が表れます。
(1)句子长度较短,多使用易懂的词汇。
(2)敬语、感叹词、终助词、疑问词等出现频率高。
(3)较常见倒装、中断、语序等的混乱。
(4)会出现男性用语、女性用语等差异,还有方言。
(5)断りや断定などの表現では、柔らかみを持たせるため、なるべく直接的な表現を避けることが多いです。
(6)聞いただけでは区別できない場合があります。たとえば[使える]も[支える]も[つかえる]と同じ発音をします。でも、話し言葉は声の調子や話し方で、意味を判断できる場合があります。例えば、[橋]と[箸]。
(7)話し手の表情や顔色を見て、理解を深めることができます。
(8)特に親しい人との対話を除いては、必ず[です、ます]体がつかわれます。
(5)使用拒绝以及断定等表达时,为了缓和语气,会尽量避免过于直白。
(6)有时候会遇上光听内容无法得以区分的情况。比如“使える”与“支える”都念作“つかえる”。不过,在口语中可以根据说话语调及方式来判断意思。比如“橋(はし)”和“箸(はし)”(音调不同)。
(7)可以通过察言观色来加深理解。
(8)除了与特别亲近的人之间的对话外,说话时必须用“です、ます”体(表尊敬)。
書き言葉:
书面语:
(1)文は長めて、かなり難しい語彙もおおくつかわれます。
(2)文の構造は規則に従ってものが多く、省略はほとんどないです。文に修飾語などが使われ、重文が多くなります。
(3)文体の種類として、漢文体、和文体、文語体、論文体などがあります。
(4)書き手からの発信が一方的であるため、書き手は伝えたいことを明確に表現しなければならない。だれが読んでも理解できるように,共通語を用いたり,文章を整えたりする必要があります。
(1)句子较长,多用到难理解的词汇。
(2)文章结构多遵从语言规则,基本无省略。句中会用到修饰语等成分,并列句会变多。
(3)从文体分类来看,有汉文体、和文体、文语体、论文体等。
(4)由于书面语是作者在单方面传递信息,因此必须明确表达想要传递的内容。作者有必要使用共通语、或者斟酌文章以使其易懂。
(5)書かれてあるので、読み手は何度も読み返すことができます。
(6)漢字や平仮名、片仮名を使い分けることで視覚に訴えるなど,意味が伝わりやすいように工夫することができます。
(7)文体はそのジャンルによってさまざまであるが、論文、公文書などでは[デアル]体が使われています。
(5)由于内容是写成文的,读者可以多次反复阅读。
(6)可以巧妙加工内容使意思更为明了,例如区分使用汉字及平假名、片假名,使差异诉诸于视觉。
(7)文章种类不同文体也各有不同,在论文、公文书等文体中常出现“デアル”体。
【延伸】
左は話し言葉で、右は書き言葉です。
(1)です/ます → である
(2)だから → したがって
(3)でも/だけど → しかし
(4)便利だけど → 便利だが
(5)物価が高くて住みにくい → 物価が高く、住みにくい
(6)人に頼らないで、自分でする → 人に頼らず、自分でする。
(7)とっても/すごく → 非常に/極めて
(8)あんまり → あまり
(9)いっぱい → 多く/数多く
(10)ちょっと → 少し/多少
(11)答える → 回答する