の生活と関係が深い森林や山
48 筆者は、専門家・研究者の環境問題への取り組みをどのようにとらえているか。
1 専門性を生かして日常的な環境問題の解決を図っている。
2 マスコミが注目している問題に特化して研究を進めている。
3 社会的に注目されている身近な課題に積極的に取り込んでいる。
4 マスコミと連携してあまり注目されない問題を取り上げている。
(4)人は一人では生きられない。よほどの変人か仙人のよな人でなければ、人は世の中と無関係には生きられない。しかも,その世の中というものは固定されたものではなく,ものすごい速さで形を変えていて,それにいちいち適応していくのには,体力も技術も精神力も要る。そんな化け物のような世の中から自分を守るために,一人きりで孤高の城に籠城すれば、やがて孤独に自滅する。その矛盾をどうしていったらいいのだろう。
(山本文緒<結婚願望>による)
(注1)仙人:世の中と離れて生きる神のような人 (注2)化け物:怪物
(注3)孤高の城に籠城する:ここでは,外部との接触を一切持たずに自分の殻に閉じこもる
49、この文章で筆者が述べていることは何か。
1世の中から自分を守るには一人で生きる精神力が必要だ。
2世の中の矛盾に耐えるための精神力を維持するのは大変だ。
3社会にうまく適応できたとしても,人間には孤独も必要だ。
4人は孤独に生きられないが、世の中に合わせるのも大変だ。
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以下は,市民向け講座の講師を務めた大学教員の話である。
正直なことをいうと、成人した人々の集まりであるNHK文化センターで,美術史の話をするのは,最初はかなり疑わしい気分だった。というのは、多かれ少なかれ社会に出たり、家庭を持ったりした経験があって、それなりの見識なり専門なりを持ている人々が、いまさら“役にも立たぬ”過去の芸術に、それほど深い興味を持つだるうなどとは思えなかったからである。また、仮に持ったとしても、それは、自分の好みに合った美術品を,楽しんで眺める、といった種類のものかと思っていた。ところが、それが大変な間違いだということがわかった。
ひたひたと押し寄せてくる、にせものでない,深い興味が近頃の大学生にこそ見つけることのできないものであった。はたちになるやならずの若者たちは,多くの場合,単位をとるためにそこにいるのであって、どこまで心からきょうみを抱いてそこにいるのか全く疑わしい。(中略)市民講座の熱心さは、かつて,喜びもなく学生時代を過ごしてしまった人