1、亀毛兎角(きもうとかく)
亀には毛がなく、兎に角がないように、非実在の物事をたとえたもの。単に亀毛、兎角とも。
【龟毛兔角】乌龟身上生毛,兔子头上长角。比喻不可能存在或有名无实的东西。
2、狐死兎泣(こしときゅう)
同じ山に棲んでいた狐が人間に捕えられると、兎たちもやがて自分たちにも同じわざわいがやってくると思い、泣き悲しむこと。
【狐兔之悲】狐死则兔悲,兔死则狐亦悲。比喻因同类的死亡而感到痛心悲伤
3、狡兎三窟(こうとさんくつ)
兎は逃げる時に逃げ道を沢山用意しておく事から、危機あって身を守るのがうまい事のたとえ。
【狡兔三窟】狡猾的兔子准备好几个藏身的窝。比喻隐蔽的地方或方法多。
4、獅子搏兎(ししはくと)
「獅子、兎を搏(う)つ」という。ライオンはウサギをつかまえるにも全力を出す。やさしいことにも油断せず、全力を挙げて努力すること。搏は、うつ、とる、つかむの意。
【狮子搏兔】比喻对小事情也非常重视、用出全部力量。
5、兎起鶻落(ときこつらく)
鶻は隼の意。書家の筆運びが、兎が走り出す様や隼が獲物めがけて舞い降りる様の如き勢いである事の例え。
【兔起鹘落】比喻动作敏捷。也比喻绘画或写文章迅捷流畅。
6、兎を得て蹄を忘る (うさぎをえてひづめをわすれる)
魚を得て筌を忘る。 出典は荘子。兎や魚を捕まえてしまえば、罠の事は忘れてしまうように、物事を成就すれば、その手段は不要になると云う事。
【得兔忘蹄】犹言得鱼忘荃。蹄,兔罝。
7、兎を見て犬を呼ぶ (うさぎをみていぬをよぶ)
失敗はすぐに改めれば遅くない、ということ。また、挽回のチャンスはまだ残されている、ということ。兎が逃げるのを見てから犬を放っても遅くない、ということから。
【见兔顾犬】看到了兔子,再回头叫唤猎狗去追捕。比喻动作虽稍迟,但赶紧想办法,还来得及。
8、株を守りて兎を待つ (かぶをまもりてうさぎをまつ)
古いやり方、習慣にこだわって、進歩がなく融通のきかないことの例え。「株を守る」ともいう。 (出典:韓非子)
【守株待兔】 原比喻希图不经过努力而得到成功的侥幸心理。现也比喻死守狭隘经验,不知变通。
9、犬兎の争い (けんとのあらそい)
犬が兎を追い続け、兎が犬から逃げ続けるうちに疲れきって死んでしまい、それを見ていた農夫が双方を手に入れた、と云う話。「漁夫の利」。
【犬兔之争】比喻毫无意义的争斗。
10、狡兎死して走狗煮らる (こうとししてそうくにらる)
利用価値がある間は使われるが、なくなると捨てられてしまうこと。(出典:史記、淮陰侯伝)
【兔死狗烹】比喻给统治者效劳的人事成后被抛弃或杀掉。
11、脱兎の勢い (だっとのいきおい)
きわめて迅速なさまにいうことば。
【脱兔之势】变化非常迅速的形势。比喻行动非常迅速。
12、始めは処女の如く終りは脱兎の如し(はじめはしょじょのごとくおわりはだっとのごとく)
初めは弱々しく見せかけ、後になって力強さを発揮すること。始めは処女のように弱々しくみせて敵を油断させ、最後には逃げ出す兎のように機敏に行動して、敵が防ごうにも間に合わないようにする、ということから。(出典:孫子)
【静如处女,动如脱兔】指军队未行动时象未出嫁的姑娘那样持重;一行动就象飞跑的兔子那样敏捷。
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