*~だろうか
名詞 :× + だろうか
動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×> でしょうか
会話
李 :最善を尽くしたけど、客先は喜んでくれてるのだろうか?顧客満足度が、当社の評価基準だからね。
山田:要求仕様はかろうじてクリアしたけど、心配だよ。
佐藤:ぎりぎりの予算の中で、できることは全てしたよ。それで認めてもらえないなんてことがあるだろうか。
山田:そうあってほしいけどね。でもねえ・・・。
解説
「~だろうか」は、例文1のように普通に質問を表すことも、例2のように「~だろ(う)?」の形で確認・念押しする用法もあります。しかし、「~だろうか」にはそれ以外にも、例3~5のように、「~だろうか?いや、たぶん~ないだろう」という意味の反語表現の用法があります。その場合、「果たして~だろうか?」のように副詞と呼応した形で現れることが多でしょう。
これよりも強い反語表現に「~ものか」(→文型417)がありますが、推量の気持ちをいっさい含まない「いや、絶対~ない」と断定する表現になります。
彼にできるだろうか? ≒たぶんできないだろう
彼にできるものか。 ≒絶対できない
例文
1.彼は一体どうして、あんなに怒ったんだろうか?(疑問)
2.ね、やはり僕が言った通りになっただろ(う)。(確認)
3.ひとつも欠点のない人間なんて、果たして存在するだろうか。(反語)
4.彼の話をそのまま信じていいだろうか。(反語)
5.自分の子どもがかわいくないなんて親が、どこの世界にいるだろうか。(反語)
例題
1) 国家の浮沈(に関わる/に関する)ような大事を、(果たして/やはり)首相ひとりの判断に任せていい(こと/もの)(だろう/だろうか)?
2) 「地球連邦だって?そんなの、絵に描いた餅( )過ぎないよ」「そうとばかり(言う→ )だろう( )」
前課の解答
1) としたことが/とは(→文型242)/だに(→文型149)
2) とも/が/隠し(V〔ます〕形+続ける)